インパクトが見えたら次のステップへ

まっすぐ当てているのに、どうしてスライスが治らないのかというのは、人間の視力では、ボールのインパクトが見えていても、瞬間がなかなかつかめないところである。クラブヘッドが太い線となって走ってきて、ボールのある場所に来ると、今度はボールが「白い航跡」を残して飛びだしていく時に、それが見えるたびに感覚のずれが生じてくる。飛球線後方から思い通りのクラブヘッドが走ってきて、クラブは思った通りにボール下に当たって、目標にはボールが飛び出したかのように見えて、実はボールがスライス、あるいはひっかけになってしまう。原因はフェースでボールのどの位置をとらえようとしているかの感覚にある。ボールを打つ位置が時計の３時の位置をとらえようと考えるのは当然かもしれないが、実はこれには大きな勘違いである。打ち方にも方向があれば、失敗が少なくてすむ。

まっすぐ当てているのに、スライスが治らないのはなぜか？

インパクトの瞬間が見えてきたら、次はスライスを直すのだが、このスライスがなかなか治らない。インパクトの瞬間が見えて来て、ボールの球筋が飛び出しの瞬間から分かるので、そこで大きな壁にぶつかる。それは、まっすぐ当てているつもりでも、実は引っかけが治らないのである。人間の目は、インパクトの瞬間を完璧にとらえることができない。